退職願と秘密保持契約書の送付から約1週間後に健保等解約関連の書類が届いた。持株会や交通費の精算等は別途担当者からの指示に従えと記載されていたが、各担当者からの指示は何も来ない。送付されてきた資料に必要事項を記載し企業へ返送する。人事からはこれでもう私の方ですることは何もないと連絡が来た。会社に残っている私物は殆ど何もないので、廃棄しても構わないと伝えたが、人事から送付すると言ってくれた。
これで全て終わった。この選択が正しかったのか今でも分からず悩み、鬱々とした気分になり、その度に頓服薬のロラゼパムを飲んでいる。ロラゼパムは1日3回まで服用可能とのことで服用量も増えている。退職する会社はブラック企業だが大企業なのだ。退職することによって私の社会的評価を失う。ただ一つ間違いなく言えることは退職を決断したことによって鬱が回復傾向にあることだ。それが時間経過によるものか、退職決断によるものなのか判断がつかない。しかし退職を決断したことによって安堵が生まれたことは間違いない。
休職を選択したときに鬱が悪化したのはずっとこのブラック企業に縛られ頭から離れなかったからではなかっただろうか。ストレッサーから離れない限り病状は改善しない。朦朧とした意識で会社へ通ったあの毎日は一体何だったのか。深夜まで残り大して読みもしない資料作りをした意味は一体何だったのか。睡眠改善を行っても回復が追い付かず最後は倒れてしまい、休職に陥りその後のことを考え悩み鬱が悪化した。退職は間違っていない、自分でそう信じるしかない。
無職でいるわけにもいかないので落ちた体力を回復すべく、プールに行ったり、歩く距離を増やしたりリハビリを続けている。メンタルダウンし且つ短期離職した人間の社会的評価は壊滅的なはずなので、根気よく次の企業を探さなければならない。そういう意味でやはり私は倒れた日に「終わった」のだと思う。キャリアを積み上げてきた自分はあのとき死んで、また0から若しくはマイナスから始める必要がある。ブラック企業に自分は殺され(希死念慮により実際死にかけた)その企業と決別する。決して間違っていないはずだ。そんな企業がホワイト企業を謳うのはもう止めて欲しい。右と左、前と後位間違っている。
今の自分の状況を思うと吐き気がする。早く普通の生活に戻りたい。