リハビリがてら心霊スポットとして有名な八幡の藪知らずへ行ってみた。八幡の藪知らずは千葉県市川市八幡にある、18メートル四方ほどの小さな竹林で、古くから禁足地とされており、人が入れないよう周囲は柵で囲われている。禁足地とされている理由は幾つかの説があるものの、入ると2度と出て来られなくなる(それでも構わないが)と言われており、神隠しの伝説などが残っている。明らかに竹が切り倒され整理された後があったので特定の許可された人物のみ立ち入っているようだ。
金足地になった理由の一つとして日本三大怨霊の平将門にまつわる説がある。平将門が平貞盛に討ち取られた時、平将門に付いていた7人の影武者(6人という説も)が平将門の首を奪還しようとしたが、八幡の竹林に入った後土人形と化し、そのまま風雨に晒され地面に溶けてしまった。それ以来、この7人の影武者たちの魂が青い火の玉になって林の中を飛び回りながら平将門の首を返せと泣き叫ぶようになった。そこで、力自慢の男が亡霊を退治しようと林へと入ったがそのまま2度と戻らなかった。地元の人間は恐れ慄き、この林を「藪知らず」と呼んで近寄らなくなり、その後この林は禁足地となったというもの。
また、2013年千葉県茂原市の女子高生が行方不明となり、この八幡の藪知らずで77日後に発見された事件はネット上で神隠し事件と関連付けられたそう。
その他底なし沼があり、毒ガスが噴出している(そんな雰囲気は全くなかったが)説や、八幡宮の行事に、生きた魚を池に放つという「放生会(ほうじょうえ)」という行事があり、八幡の藪いらずの中心の窪地に放生会で魚を放す池「放生池」があったため聖地とされ、人の立ち入りが禁じられたという説、水戸黄門が迷ってしまった説、日本武尊(やまとたけるのみこと)の陣所が構えられていたためとする説や、貴人の古墳があるとする説。近くにある葛飾八幡宮が昔あった場所で、この場所の中心には死んだ動物を供養するための池があり、それが禁足地として伝わっているとする説。昔、近くにある行徳村の飛び地で、八幡の住民は立ち入りを禁じられていたため、それが禁足地として伝わったとする説などなど。
そんないわくつきの場所に興味があり訪問してみたものの、特段異様な雰囲気を感じることもなく、心霊写真も撮れることもなく、ただの静謐な場所だった。次はスピリットボックスを持ってもう少し色々調べてみることにする。