Gatomex Blog

自分の休職経験が誰かの参考になれば幸いです。たまに自分が良いと思ったものを紹介したりもします

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休職⑦

退職依頼を人事に提出した翌日、前回同様人事から早急に打ち合わせを行いたいと返信が来た。私の体調を気遣って人事から連絡をしないようにしていたのかもしれないが、5月末に再度連絡すると言っていたのに、こちらから連絡をしないと向こうに何の動きもない。こちらは5月末のタイムリミットに神経を擦り減らしていたのに、タイムリミットすら忘れているようであった。4月初旬に退職の以降を伝えた際、倒れた直前だったにも関わらず「活躍して欲しい」と人事から言われた言葉がずっと頭に残っていた。この状態で活躍?無理だ。

状態が安定しないので、面談での人事の発言で自分の決断が揺るがされるのも嫌だったし、私に言われたからやる、まるでやっつけ仕事のようにされる面談はもう行いたくなかった。5月末頃会社と話をしないといけない状況を医師に事前に伝えた所、医師からは医師の名前を出して会社との接触を断るよう事前に指示されていたので、医師からの指示を伝えた上で食欲がないこと、薬の量が増え、薬がないと安定しないこと、約半年で「適応障害」に陥いり、部署異動という提案も頂いたが、それを考慮した上でももう頑張ろうという気持ちになれない旨をメールで返信する形にした。

翌日人事から返信は来なかった。この日の体調の悪さは凄まじかった。ベッドから起き上がれるどころか言葉も発せない。寝返りを打つので精一杯。妻が様子を見に来ても、会話が出来ない。妻から「救急車を呼ぼうかと思った」と後から言われた程であった。朦朧とした意識の中で時間の感覚もなく、日の光だけが変わっていく。何も食べず飲まず、トイレに行く気力もない。出来ることは寝返りで姿勢を変えることだけ。このような状態にさせられた会社で活躍?冗談にも程がある。

一体何時間こうしていたのかも分からなかったが、既に日が落ちており、時計を見たら20時を過ぎていた。少し楽になったので、勇気を出して会社のPCを確認した。人事からまた退職拒否、もしくは退職を先延ばしされるなどの返信が来ているのではないかと怖かった。そうされたら、もう退職通知を送るしかないと考えていた。人事からの返信を確認すると、私からの返信をベースに人事内で協議を行い、退職の申し入れを受け入れるとの回答が来ていた。休職に入って以来、私はこの日初めて安らかに眠りにつける気がした。