巷で話題になっていた小説を元にした映画を観た。本作の小説の存在を実は知っていたのだが、読んだことはなかった。結果的に映画から入り、単行本、文庫本を読むという原作を読み映画を観るという本来の姿とは逆行した。何故、単行本と文庫本を読んだかというと、単行本と文庫本で微妙に内容が異なるからである。
映画から入り、その後本を読んだ者からすると映画だけでも十分楽しめるが下記順番が1番理想的だったと思われる。
単行本 → 文庫本 → 映画
それぞれの感想に移る。先ず一番最初に見た映画、ネタバレを含まないような形で記載したいと思うが、間違いなく先入観を与えてしまうので、その点はご注意願いたい。
●映画版「近畿地方のある場所について」
ほぼラストまで呪怨を彷彿させるようなこれぞ日本のホラー映画という構成になっており、ホラー好きなら純粋に楽しめると思う。ラストだけが悔やまれる。ラストを観て、エッ!?となった。何故最後にこんな事をしてしまったのだというのが正直な感想である。原作を読めば、あぁこれを再現したかったのかと理解は出来るが、他にやり方があるだろうと。それと役者の1人の演技が下手過ぎて感情移入出来ない。
(もう少し詳しい内容知りたい方はコメントなり、お問い合わせ頂ければ)
●単行本版「近畿地方のある場所について」
サクッと読める。映画から入っておかげからか文章のイメージが頭に浮かび易かった。映画にあった「エッ!?」感はない。短編を幾つも組み合わせ、一つの物語として成立しており、普通に面白い。
●文庫本版「近畿地方のある場所について」
単行本版と内容が重複する部分があるが、もう少し踏み入った内容になっている。単行本版と内容がリンクしているのか、していないのかそれは考察だがホラーよりも悲壮感のある内容となっている。本作を読まなくても映画を観れるが、考えさせられる内容なので読む価値はある。
上記の通り、映画に関しては思うところがあったが、単行本と文庫本を読もうと思える程には楽しめたので、ホラー好きならお勧めできる作品である。

