家から車で約3時間、祖父が所有していた山荘がある。昔は山荘の庭で家族でバーベキューなどしたものだが、今は父がたまに使う位で殆ど使用されていない。高度成長期を経験したことのない私には分からないが、祖父の時代は夢があったのではないか。まじめに働ければ働く程、何かが手に入る。例えばこの山荘。私は夢という言葉が嫌いだ。私のような凡人には、夢という言葉は実態のない概念の押し売りにしか過ぎない。山荘に到着したのは22時過ぎだった。街灯も乏しく、残雪がある。車から荷物を運び入れ、風呂に入ると直ぐに寝た。
早朝に目が覚めてもベッドからは起き上がれず、結局、起き出したのは午前11時頃だった。絶望感に駆られ、「完全自殺マニュアル」を参考にして非定型縊死に挑戦してみる。数回こなす内に意識の落とし方は分かったものの、その後痙攣が激しく縄が外れてしまい上手くいかない。唇や手足は暴れたときの影響で擦り切れて血が出ている。3度挑戦したものの、上手くいかず疲れて寝てしまった。死ぬということは本当に難しい。有名人達はどのように自殺を成し遂げたのだろうか、詳細が報道されないので是非教えて頂きたい。
翌日、放心状態で山を下り、大型スーパーで買い物をした。買ったものはお気に入りのソフティモのディープクレンジングオイルと市の指定ゴミ袋、シャンプーは昔使用していたU-MAシャンプーが残っていた。ゴミ袋は私が山荘に行くことを聞きつけた父が残したゴミを処理して欲しいとのことで購入した。食品類は不要。食欲はずっとない。山荘で飲食をするつもりもない。スーパーで買い物を済ませた後、今度は目的地もなく山頂へ向かって車を走らせた。
よくある展望台との観光スポットで30分程ボーっとした後、ハイキングコースの入り口に立ち寄った。歩道に雪が残っており、ロープで閉ざされていたが、ロープを乗り越え登山道を歩き始めた。「自分は一体何をしているのだろう、これからどうなって行くのだろう」そんな事ばかり考えながら歩を進めた。40分程登った辺りで閉鎖されている山小屋が見え、休憩をした。辺りは暗くなり始め、冷ややかな風が吹いた。山荘以外に周囲に何もないことを確認した後、そのまま来た道を降り山荘へ戻った。空気は澄んでいた。
3日目、山荘に来てから何も飲まず食わずだったが、食欲が沸くことはなかった。飲食するつもりもなかったが、父が残したアルコール類があったので、何となくそれを口にした。アルコール効果で抑鬱とした気分が少し晴れた気がした。そのまま散歩へ出かけた後、その日はそれ以外何もせず寝た。
4日目、もう1週間位山荘にいても良かったが、家内から良い加減帰って来いと催促があり、荷物を纏め山荘を後にした。家に帰った時に体重は5㎏程落ちていた。
●ソフティモディープクレンジングオイル
このクレンジングオイルが一番角質が落ちやすい気がする
●U-MAシャンプー
馬油を使用したシャンプー薄毛でも自然にボリューム感が出る
過去チャップアップも試したが、U-MAの方が私には合っていた
●チャップアップ(CHAPUP)
人によって相性があると思うので参考まで
既にこのブログで何度も登場している